当院で治療を行った子の経過をご紹介いたします。
(手術画像もあるため、苦手な方は注意してください)

このネコちゃんは11歳の雌で、数ヶ月前から右眼が大きく腫れてきたのと、その眼から出血しているとのことでした。病院へ行く手段がないとのことで、往診にて預かり病院で治療することになりました。

外貌から右眼が異常に腫大してるのは明らかで、全身の検査および、鎮静化で針吸引細胞診検査および超音波検査を行ったところ、眼球の悪性腫瘍が疑われました。
腹部超音波検査で肝臓にもしこりが見つかり眼の病変との関連性(転移)も示唆されましたが、ご相談の上、眼の治療を最優先に行うことになりました。
右眼の視覚はなく出血も続いているため、できものの精査とQOL(生活の質)の改善を目的に右眼球の摘出を行いました。